DX推進にコンサルティングは必要?メリットや選定ポイントを事例付きで解説
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業が競争力を維持・強化するために不可欠な取り組みです。
しかし、DXの推進にはさまざまな課題があり、自社だけでは思うように進められないこともあるでしょう。
そのような時、頼りになるのがDXコンサルティングです。
本記事では、DXコンサルティングの役割や活用方法、選定のポイントなどを詳しく解説します。
DXとは?なぜ企業はDXを推進する必要があるのか
DXの意味と目的
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して企業の事業モデルや業務プロセス、組織文化などを根本から変革し、競争上の優位性を確立することを指します。DXの本質は、単なるデジタル化やIT化ではなく、ビジネスモデルそのものを変革することにあります。
DXの主な目的には、顧客体験の向上、業務効率化、新規ビジネスの創出、競争力の強化、イノベーションの促進などがあります。これらを通じて、企業は急速に変化するデジタル時代において持続的な成長と競争力の維持・強化を実現できます。
*DXについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
関連記事 DXとは?DXの定義や、なぜ今DXが注目されるのか分かりやすく解説
DX、そしてDXコンサルティングが必要な背景
企業がDXを推進する必要性は、ビジネス環境の急激な変化に起因します。デジタル技術の急速な進歩により、顧客の期待や行動パターンが変化し、新たな競合が次々と登場しています。さらに、少子高齢化による働き手の減少も、生産性向上の必要性を高めています。
こうした変化に対応し、競争力を維持・向上させるために、企業はデジタル技術を戦略的に活用してビジネスを変革する必要があります。DXは、企業がデジタル時代を生き抜くために不可欠な取り組みと言えるでしょう。
ただし、DXの推進は多くの企業にとって容易ではありません。そのため、専門知識や経験を持つ専門家によるDXコンサルティングを活用することで、より効果的にDXを進めることができるでしょう。
*DX化について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
関連記事 DX化とは何?IT化との違いやメリット、実現すると変わることを解説
DXコンサルティングの役割とは?
DXコンサルティングは、業種や業務の目的に応じて専門的な知見から企業のDX推進を支援します。主に以下のような役割を担います。
- 現状分析と戦略策定
企業の現状を詳細に分析し、課題を特定した上で、企業目標に合わせた包括的なDX戦略を立案します。 - 技術選定とソリューション提案
企業のニーズに最適なデジタル技術やソリューションを提案し、その導入を支援します。 - 変革管理とプロジェクト推進
組織全体のデジタル化への移行をスムーズに進めるための変革管理を行い、DXプロジェクトの確実な遂行を支援します。 - デジタル人材育成と文化醸成
必要なデジタルスキルを特定し、社内人材の育成を支援するとともに、組織全体でデジタル思考を育む文化づくりを促進します。 - 効果測定と継続的改善
DX投資の効果を測定するKPIを設定し、実施後も継続的な改善と最適化を支援します。
DXコンサルティングの具体的な提案例
DXコンサルティングでは、企業の課題や目標を理解した上で、最適なDX戦略の立案や、デジタル技術の選定・導入、組織や業務プロセスの変革などを支援します。以下に、代表的な提案例を紹介します。
- データの有効活用
多くの企業がデータを蓄積していますが、それを効果的に分析・活用できていません。データ分析基盤の構築やAI・機械学習の導入など、データ活用の戦略立案と実行を支援します。 - IoTソリューションの導入
製造業や物流業などにおいて、IoTデバイスやセンサーを活用したリアルタイムデータ収集と分析システムの導入を提案し、業務効率化やコスト削減を実現します。 -
1. お客様のビジネスへの深い理解と持続的なパートナーシップ
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2. 全国の拠点での広範なサービス・ソリューション提供力
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3. トータルで対応できるネットワーク・システムインテグレーション力
- アセスメントサービスによる現行環境の詳細調査と移行リスクの精査
- EDIアウトソーシングサービスの導入で、社外の専門家による運用管理
- クラウド環境への移行と、BCP対策としてディザスタリカバリの2拠点運用
- 医療情報連携プラットフォームの構築によるリアルタイムデータ連携
- FHIR(医療情報システムの相互運用性を実現するための標準規格)を用いたデータの標準化と互換性の確保
- 既存バーコードシステムを活用した操作性の向上
- 他の物品管理にも応用可能な拡張性のあるシステム設計
- 高セキュリティのクラウド環境構築(ISO/IEC27001、27017準拠)
- 統合型校務支援システムの導入による校務の一元管理
- クラウドストレージサービスの活用でデータ共有を実現
- 「高岡市教育情報セキュリティ管理基準」の策定
また、DX人材の育成やデジタル文化の醸成など、DX推進に必要なさまざまな活動を行う場合もあります。
DXコンサルティングが解決する4つの課題
DXを思うように推進できないことに課題を感じる企業も多いのではないでしょうか。
以下にDX推進で挙げられる課題と、DXコンサルティングがどのように解決するかを説明します。
どこから手を付けていいかわからない
多くの企業ではDXの必要性は感じていても、どこから着手すべきかわからないという課題を抱えています。DXコンサルティングは、企業の状況を分析した上で、優先順位の高い課題から解決策を提案します。
DXに必要なIT技術やノウハウ、人材が社内にない
DXを成功させるためには、AI、IoT、クラウドなどの最新技術に関する知見やスキルが不可欠です。そしてそれらを理解し、活用できる人材も必要です。DXコンサルティングは、企業に不足しているノウハウを提供します。最新のデジタル技術やトレンドの情報提供、企業に適したITツールの選定と具体的な導入方法の指導などを行います。
また人材面では、企業に必要な技術や人材を明確にし、その調達方法や育成方法なども提案します。
*DX人材について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
社内の抵抗勢力が動かない
DXは、従来のやり方を変えていく取り組みであるため、社内の抵抗にあうことも少なくありません。DXコンサルティングは、DXの必要性や利点を分かりやすく伝えて社員の意識改革を促すためのコミュニケーション施策なども提案します。
素早い判断や軌道修正ができない
DXの推進はトライ&エラーを繰り返しながら進めていく必要があります。DXコンサルティングは、アジャイル型(小さな目標を素早く達成し、随時見直す)のプロジェクト管理手法などを用いて、スピーディーな意思決定と柔軟な方向修正を可能にします。短期間で成果を出し、その結果を基に次のアクションを決定していくアプローチを採用することで、市場の変化や技術の進化に迅速に対応できる体制を構築します。
*DX推進の課題について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
関連記事 DX推進を阻む3つの課題とは?解決方法を分かりやすく解説
DXコンサルティングの種類と特徴
DXコンサルティングには、企業のニーズや課題に応じてさまざまな種類があります。前述のような課題を解決するためには、適切なコンサルティングを選択が重要です。ここではDXコンサルティングの種類をサービスの特徴や得意分野から3つに分けて解説します。
戦略系コンサルティング
戦略系コンサルティングは、DXを企業の経営戦略にどう組み込んでいくかという観点から支援します。市場環境の分析、企業の強み・弱みの把握、DXビジョンの策定など、DX戦略の立案を行います。この種類のコンサルティングは、「どこから手を付けていいかわからない」という課題に特に有効です。長期的な視点でDXの方向性を定め、経営層の意思決定をサポートします。
総合系コンサルティング
総合系コンサルティングは、DX戦略の立案から、実際のシステム導入、組織変革まで、DX推進の全体を支援します。プロジェクトマネジメントや変更管理なども行います。「DXを行いたいが必要なノウハウやスキルが社内にない」「社内の抵抗勢力が動かない」といった課題に対して、包括的なソリューションを提供します。戦略から実行までをカバーするため、一貫したDX推進が可能になるでしょう。
IT系コンサルティング
IT系コンサルティングは、DXを実現するためのシステムの提案、要件定義、設計、開発、運用などを支援します。最新のデジタル技術の知見を活かして、最適なシステム提案と導入を行います。「自社に必要なIT技術がなく、DX人材もいない」「素早い判断や軌道修正ができない」といった課題に対して、技術的な側面から解決策を提供します。迅速かつ柔軟なシステム開発の支援を得意とするため、スピーディーにDX推進が行える点も特徴です。
DXコンサルティングの種類によって得意分野が異なりますが、実際のプロジェクトでは明確に区切りがあるわけではありません。自社の状況や目的に応じた専門性を持つコンサルティングの選択が必要となります。
DXコンサルティングを利用するメリット
DXコンサルティングを活用することで、企業はDXの課題を効果的に解決するだけでなく、DX推進を加速させ、競争力を高めることができます。以下に、DXコンサルティングを利用するメリットを解説します。
客観的かつ専門的な視点で自社の課題を分析できる
社内だけでは気づきにくい課題や問題点を、DXコンサルティングの客観的な視点で明らかにできます。自社の状況を正しく把握することで、適切なDX戦略を立てられます。例えば、業務プロセスの非効率性に気づく、顧客ニーズと自社の認識にギャップがあるなど、内部者では見過ごしがちな点を指摘して改善の糸口を提供します。
DX推進のスピードアップが図れる
DXコンサルティングの活用により、DX推進のスピードアップが図れます。豊富な経験を持つコンサルタントは、効率的なプロジェクト管理手法や最適なツールの選定に長けており、試行錯誤の時間を大幅に削減できます。また、業界特有の課題や最新のテクノロジートレンドに精通しているため、的確な判断と迅速な意思決定が可能になるでしょう。さらに、過去の成功事例や失敗例の知見を活かして潜在的なリスクを事前に回避することで、プロジェクトの遅延を防ぎます。
業界動向や先進事例の情報が入手できる
DXコンサルティング会社は、さまざまな企業のDX支援に携わっているため、業界動向や先進企業の取り組み事例に精通しています。そうした情報を得ることで、自社のDX推進に活かせます。競合他社の動向や、異業種での成功事例など、幅広い知見を基に、革新的なアイデアを得ることができます。
自社に適したDX戦略を立案できる
DXコンサルティングは、企業の事業特性や組織風土を理解した上で、最適なDX戦略を提案してくれます。そのため一般的な方法ではなく、自社に合ったアプローチを取ることができます。企業の強みを活かし、弱みを補完するような戦略立案により、持続可能なDX推進が可能になるでしょう。
DX人材不足に対処できる
DXコンサルティングは、自社のDX人材不足も解消できます。2024年の独立行政法人情報処理推進機構の調査によると、DXを推進する人材の不足感は「大幅に不足している」が62%、「やや不足している」が23.6%となり、85.7%の企業が不足していると回答しています。こうした課題に対して、DXコンサルティングは即戦力として専門知識と技術を提供できます。またプロジェクトを通じて、社内人材へ専門知識を共有することで人材育成面でも貢献できるでしょう。
*参考:DX 動向 2024 - 深刻化する DX を推進する人材不足と課題(独立行政法人 情報処理推進機)
*DX人材について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
DXコンサルティングを利用する手順とポイント
DXコンサルティングを効果的に活用するには、適切な準備が重要となります。
以下にDXコンサルティングを利用する際の手順と注意したポイントについて解説します。
ステップ1.自社のDXの目的と推進する上での課題を整理する
DXコンサルティングを活用する前に、まず自社がDXによって達成したい目標と、現状の課題を明確にしておく必要があります。漠然とDXを進めるのではなく、明確な目的意識を持つことが重要です。例えば、業務効率化、顧客体験の向上、新規ビジネスモデルの創出など、具体的な目標を設定しましょう。
また、現状の課題(技術的な制約、組織の抵抗、人材不足など)も洗い出し、優先順位をつけておくことが大切です。
ステップ2.コンサルティングの活用目的と期待役割を明確にする
DXコンサルティングにどのような役割を期待するのかを明確にしておきましょう。単に提案だけを求めるのか、実行支援まで求めるのかによって、コンサルティングの選び方も変わってきます。例えば、戦略立案のみを求めるのか、技術選定や導入支援まで含めるのか、さらには組織変革や人材育成まで期待するのかを明確にしましょう。これにより、適切なコンサルティング会社を選択し、効果的な支援を受けることができます。
ステップ3.複数のコンサルファームに提案を依頼し、比較検討する
複数のコンサルティング会社から提案を受け、比較検討することをおすすめします。
自社の課題によりますが、社内リソースのみでDXを実行するのは容易ではありません。自社の課題や今後のビジョンに合わせて、戦略立案から実行支援まで、トータルにサポートしてくれるコンサルティング会社を選ぶことが望ましいでしょう。部分的な支援だけでは、DXの真の成果には結びつきにくいです。
ステップ4.DXコンサルティングを外部の知恵として活用しつつ、自社主導でDXを進める
コンサルティングの提案を鵜呑みにするのではなく、あくまで自社主導でDXを進める姿勢も持っておきましょう。コンサルティングの知見は積極的に吸収しつつ、自社の実情に合わせて取捨選択していく姿勢も必要です。
外部コンサルタントと社内チームが密接に連携しながらプロジェクトを推進することが成功の鍵となります。定期的な進捗確認や意見交換の場を設け、常に自社のニーズとコンサルティングの方向性が一致しているか確認することも大切です。
ステップ5.DX推進は一過性のプロジェクトではなく、継続的な経営課題として取り組む
DXは一時的なプロジェクトではなく、継続的に取り組むべき経営課題です。コンサルティング支援を受けた後も、自社でPDCAサイクルを回していく体制を整える必要があります。そのために、社内のDX推進チームの設置、デジタル人材の育成、継続的な技術投資など、長期的な視点で取り組んでいきましょう。これらのステップを意識しながらDXコンサルティングを活用することで、より効果的なデジタル変革を実現できるでしょう。
DXコンサルティングを利用する注意点
DXコンサルティングはデジタル変革を加速させる強力な方法ですが、活用の際に留意したい注意点を解説します。
コンサルティング費用がかかる
DXコンサルティングには、プロジェクトの規模や期間、コンサルティング会社の実績などによって費用は変動しますが、相応の費用が発生します。この投資に見合う成果が得られるか、事前に十分な検討が必要です。また、コンサルティング費用だけでなく、その後の実装や運用にかかるコストも考慮に入れましょう。
外部のDXコンサルティングに依存しすぎると自社のDX推進力が育たない
外部のコンサルティング企業の知見は貴重ですが、依存すると自社のDX推進力が育ちにくくなる恐れがあります。提案された方策は、社内でもしっかり議論を重ねることが重要です。また、プロジェクト終了後も自社でDXを推進できる体制づくりを築いていきましょう。
自社の実情を理解してもらうのに時間がかかる
DXコンサルティングの効果を最大化するには、自社の業務プロセスや組織文化、業界知識や市場などの深い理解が必要となります。一方でコンサルディング会社がこれらを十分に理解するには一定の時間がかるため、十分なコミュニケーションと情報共有の時間の確保が重要です。
期待する成果が必ず得られるとは限らない
DXコンサルティングを利用しても、必ずしも期待通りの成果が得られるとは限りません。予期せぬ技術的障壁、社内の抵抗、市場環境の急激な変化など、さまざまな要因が影響する可能性があります。このリスクを最小限に抑えるためには、明確な目標設定と定期的な進捗確認、そして時には柔軟に計画を見直すことも必要です。
DXコンサルティングの選び方のポイント
DXコンサルティングの選定は、デジタル変革の成功に大きく影響します。
以下に、選定の重要なポイントを解説します。
自社課題に合ったジャンルのDXコンサルティング企業をピックアップする
まず、自社の課題やニーズに最も適したDXコンサルティングの種類を特定が重要です。戦略策定、IT導入、組織改革など、求める支援内容に応じて適切なジャンルのコンサルティング企業を選びましょう。例えば、ITシステムの刷新が主な目的であれば、IT系コンサルティングに強みを持つ企業を選ぶ必要があります。
DXの知見と実績数
コンサルティング会社のDX支援実績数や知見の豊富さを確認が重要です。特に、自社と同業種や類似業種の支援実績があるかどうかを見ておくとよいでしょう。実績が多いほど、さまざまな状況に対応できる可能性が高くなります。
自社の業界や事業に対する理解度
自社の業界特性や事業内容を理解しているコンサルティング会社であることが重要です。自社の競争環境や強み・弱みを踏まえた、的確な提案が期待できます。初期のヒアリングで、業界に対する理解度を確認することをおすすめします。
デジタル技術だけでなく、業務プロセスの知見の広さを確認
DXは、単なるデジタル技術の導入だけでは実現できません。業務プロセスや組織のあり方も変革していく必要もあります。技術面だけでなく、業務面での知見の豊富さも確認しましょう。両面からのアプローチができるコンサルタントを選定することで、目的に即したDX推進が可能になります。
インテックのDXサポート
総合的な提案と伴走型支援で企業の抱える根本的な課題を解決
DXは単なる技術導入ではなく、ビジネスモデルや業務プロセス、組織文化など、企業活動全般にわたる変革が求められます。
インテックでは、多種多様な業界・業種に精通した経験豊富な担当者によるIT系コンサルティングを強みとしており、お客様のDX推進を多角的にサポートしてきました。以下の3つの特長を活かし、お客様のニーズと課題に最適なソリューションを提案します。
さらにインテックではコンサルティングだけでなく、システム開発から運用・保守まで一貫したサポートが可能です。ネットワーク構築、セキュリティ対策、AI活用など、幅広い知見を活かした課題解決を行っています。
豊富な実績と多数の業界で得た独自のノウハウを基に、DX推進の支援を展開しています。
DXでお悩みや課題感を抱えられている場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
インテックによるDX推進の成功事例
製造業の業務効率化を実現:EDIシステムのクラウド化とアウトソーシング
総合化学メーカーのJNC株式会社は、ブラックボックス化したEDIシステムの更新とクラウド化を検討していました。INSネットサービス終了を機に、インテックではコンサルティングによる現状分析や課題解決の提案を行い、DX推進に向けて以下を実施しました。
結果として、システム構成の可視化によるブラックボックス解消、業務継続性の向上、導入コストの約50%削減を実現しました。さらに社内の運用負担が軽減され、トラブル対応のスピードが向上。クラウド化とアウトソーシングにより、将来の変化に柔軟に対応できる基盤を確立しています。
*こちらの事例の詳細は、導入事例をご覧ください。
導入事例 ブラックボックス化したEDIシステムの移行要件を検討するためアセスメント/コンサルティングサービスを利用
EDIシステムと業務運用のアウトソースで運用負担を軽減
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医療機関のDX推進:病理検体トレーサビリティシステムの構築で医療安全を向上
公益財団法人がん研究会 有明病院は、統合がん臨床データベースを構築し、医療データの利活用を推進していました。既存データの管理と移行が課題となる中、インテックではコンサルティングによる現状分析や課題解決の提案を行い、DX推進に向けて以下を実施しました。
結果として、検体の所在不明トラブルの大幅減少、リアルタイムでの検体追跡による業務効率の改善、職員のコンプライアンス意識向上によるヒューマンエラーリスクの低減を実現しました。病院全体のDX推進基盤の確立と、研究・分析に活用可能な高品質な医療情報の蓄積が可能になりました。また医療安全の向上と業務効率化を両立させ、病院全体の運営改善と医療サービスの質の向上につながっています。
*こちらの事例の詳細は、導入事例をご覧ください。
導入事例 病理検体の所在不明リスクの低減、検体確認の作業効率化を目指し医療情報連携プラットフォームを活用
FHIRを用いた
病理検体トレーサビリティ情報記録システムの構築を支援
*こちらのページもあわせてご覧ください。
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教育現場の校務のクラウド化:教職員の業務効率向上と働き方改革を実現
高岡市教育委員会は、教職員の働き方改革と業務効率化を目指し、校務のクラウド化を目指してきました。しかし、セキュリティの確保と既存システムからの移行が課題となっており、インテックではコンサルティングによる現状分析や課題解決の提案を行い、DX推進に向けて以下を実施しました。
結果、教職員の柔軟な働き方が可能になり、時間外勤務が減少。ペーパーレス化による会議効率化、人事異動時のデータ移行の容易化、情報漏洩リスクの低減も実現しました。この「高岡モデル」は、教育DXの先進事例として他の自治体からも注目を集めています。
*こちらの事例の詳細は、導入事例をご覧ください。
導入事例 最新版文部科学省セキュリティガイドラインに則した校務のクラウド化で、教職員の働き方が変化!
支えるのは「技術・制度・運用が揃った教育情報セキュリティ管理基準」と「インテックの技術力」
*こちらのページもあわせてご覧ください。
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上記事例以外にも、インテックでは製造業向けに「スマートファクトリー化」実現のためDX推進支援を行っています。具体的には、工場内でのポカヨケ(作業ミス防止)システム導入、AI画像解析技術を活用した外観検査システムの導入支援、自動検査システム実装、安全確認プロセス最適化などがあり、お客様のさまざまな課題に対処してきました。現状分析から企画構想、具体的な解決策のご提案まで、コンサルティングを行いながらサービスを提供しています。
さらに、業種にこだわらずデータ活用に向けた継続的な伴走支援も行っています。コンサルティングによる提案から、システムの企画開発、運用までを一貫してサポートすることで、お客様業務の変革と競争力強化に貢献します。
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DXコンサルティングで企業活動は加速していく
デジタル技術の急速な発展により、企業が競争優位を確立するためには、DXの推進が不可欠となってくるでしょう。一方で、DXはデジタル技術の導入だけで実現できるものではありません。ビジネスモデルや業務プロセス、組織文化など、企業活動全般にわたる変革が求められますが、自社の力だけで成し遂げるのは容易ではありません。
DXのプロフェッショナルであるコンサルティングを活用することで、DXの加速度的な推進が可能となります。
インテックはこれまでの豊富な実績から、業界・業種ごとに精通した専門家がDX推進に必要な技術と知見を提供します。ネットワーク構築、セキュリティ対策、AI活用など、専門知識を活かした総合的なソリューションを提案します。
そしてインテックの強みはコンサルティングだけでなく、システム開発から運用・保守まで一貫したサポートを提供できる点です。
この伴走型支援により、お客様のDX推進を実現します。
DXにお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
公開日 2024年09月10日
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【DX推進担当者必見!】これを読めばDXの進め方やコツがわかる!
本書はDX(デジタルトランスフォーメーション)の進め方やコツについて解説するeBookです。
実践的な手法と具体的な事例を通じてDXを理解することをおすすめします。
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