AI×ホログラフィック通信で“対面の限界”を越える〜次世代コミュニケーションの到来〜

AI×ホログラフィック通信が変える遠隔コミュニケーション
働き方や生活様式が大きく変化した今、誰しも「遠隔でも、まるで目の前にいるかのように話せたら...」と、感じたことがあるのではないでしょうか?
その願いを、テクノロジーの力で現実にするのが、インテックが提供するホログラフィック通信プラットフォーム「PROTO」です。
ゴーグル不要で、裸眼のまま等身大の相手と対話できる。しかも、相手はAIアバターだったり、遠隔地にいる専門家だったり...。
私たちが思い描いていた未来が、もう目の前にあります。
世界初のAI搭載ホログラフィック通信プラットフォーム「PROTO」とは
PROTOは、米国カリフォルニアに本社を置くPROTO Inc.が開発した、世界初のホログラフィック通信プラットフォームです。
映像の撮影→管理→配信→再生までを一貫して担える"エンドツーエンド"のシステムであり、従来のビデオ会議や動画配信を遥かに超える没入感・臨場感を提供します。

プラットフォームは、iPhoneや専用カメラからの映像キャプチャ、コンテンツを管理するProto Cloud、そして高精細表示を可能にするホログラフィックディスプレイ(Luma/M2)から構成されています。
対面の安心感や臨場感を尊重しながら、"叶わない場面"をカバーする
もちろん、"本物の対面"コミュニケーションが叶えば、それに勝るものはありません。
しかし、地理的制約や人手不足、コスト面といった現実的な課題を前に、それが叶わない現場も多く存在します。
PROTOは、まさにそうした「対面が難しい場面」において、安心感や臨場感を損なうことなく"つながり"を提供できる代替手段として注目されています。
実証事例:山形銀行におけるホログラム接客の可能性
インテックでは、2024年に山形銀行との共同実証実験を実施し、PROTOの実用性を検証しました。
この実証では、ホログラム技術を活用した接客対応として、高精細映像から生成したAIアバター行員による、自然な日本語音声での商品案内を実現しています。実証結果として、対面と同等の"親しみ"や"安心感"を感じたという利用者の声が多く寄せられ、非対面、バーチャル(AIアバター)でも信頼性の高い接客が可能であることが示されました。
このような事例を通じて、PROTOは金融・公共サービスなどの対面業務における課題解決に大きな可能性を示しています。
*山形銀行との実証の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連ニュースインテック、金融機関で初となるホログラム技術を使ったAIアバターによる接客の実証実験を開始 ~新たなユーザー体験で顧客満足度の向上を目指す~
PROTOのここがすごい! 6つの特長
1.複数名による裸眼での立体視が可能
多くのホログラム体験がゴーグルやヘッドセットを必要とする、また、1名ずつの体験になってしまう中、PROTOは裸眼で等身大の人物映像を再現、複数名での同時体験も可能です。リアルな目線や動きで「本物がそこにいる」と錯覚するほどの臨場感が得られます。
2.AIアバターによる自然な対話・多言語対応を実現
PROTOは、AIアバターによる対話、マルチリンガル対応も違和感を感じさせないコミュニケーションとして可能にします。 VFX※効果を加えた魅力的なビジュアルと、自然なリップシンク・アイシンクによる対話で、「人と会話している」体験を実現します。
- ※VFX(ブイエフエックス)とは、撮影した映像にコンピューター処理を加えて特殊効果を演出する技術です。
3.双方向・リアルタイム通信に対応
専用スタジオキットによるリアルタイムの音声・映像の配信に加え、Webアプリとの連携やタッチパネル操作も可能です。
4.設置・運用が柔軟で現実的
撮影には専用スタジオキットに加え、スマートフォン(iPhone)も使用可能。また、35Mbps以上の通信回線があれば、リモート操作や多拠点配信にも対応できます。
5.2種類の筐体で導入しやすい
- Luma:等身大サイズで「本物と向き合っている」かのような体験が可能。
- M2:21.5インチの卓上型で、同等機能をコンパクトかつ手軽に提供。
6.クラウドで簡単コンテンツ管理
Proto Cloudによって、撮影→動画編集→各地の筐体へ配信といった流れをクラウド上で完結。更新・差し替えも簡単に行えるため、店舗・拠点間でのスピーディな情報発信に貢献します。

ユースケース ─ リアルを超える新しい体験
PROTOは、対面接客や遠隔コミュニケーションの質を高めたいと考える、あらゆる業界で活用可能です。
ここでは、実際のニーズが高い業界ごとに、より具体的な活用シーンをご紹介します。
駅・ホテル・商業施設:多言語・非接触案内の新定番
外国人観光客への多言語対応や、混雑するフロント・インフォメーションでの"分身対応"として、AIアバターが自然な口調で案内を提供。ホログラフィックディスプレイはタッチパネル操作も可能なため、ユーザー自らが目的情報を選べるUXも実現。人手不足・インバウンド対応の両面で強力な支援ツールになります。
想定される効果:非接触対応の強化、多言語対応の品質向上、案内業務の効率化

展示会・イベント:ホログラムによる"登壇"の新しいかたち
たとえば海外にいる著名人や役員が、会場に「ホログラムで登壇」し、スピーチやプレゼンを実施。リアルタイム映像でも収録済み映像でも利用可能で、遠隔出演でありながら"そこにいる"演出が可能です。さらに、複数の会場に同時投影することで、一人の話者が"瞬時に全国に登壇"するような活用も可能です。
想定される効果:登壇者の移動負荷削減、参加者への印象づけ、イベント演出の強化

金融機関の窓口対応:専門性と親しみの両立
支店に配置されたホログラフィックディスプレイを通じて、別拠点にいる専門職員(資産運用、ローン担当など)をリアルに投影。お客様は対面に近い感覚で、表情の見える丁寧な説明を受けることができ、相談のハードルも軽減されます。さらに、AIアバターによる営業時間外の案内や、よくある質問対応も可能で、人的リソースの有効活用に寄与します。
想定される効果:来店者の満足度向上、専門職員の拠点横断稼働、非対面ニーズへの対応

公共・自治体・医療現場:物理的距離を越えて支援を届ける
人口減少や人材偏在が進む地方自治体や医療機関では、遠隔での専門職支援が求められています。PROTOは、離島や遠隔地でも、専門家の知見をリアルタイムに届けられる手段としても注目されています。窓口案内や健康相談の一次対応をAIアバターが行うなど、住民サービスの持続可能性向上にも貢献します。
想定される効果:人材不足への対応、サービス提供地域の拡張、住民の利便性向上

このように、PROTOは「人がその場に行けない/(リソース・コストの観点から)人で対応しきれない」現場において、物理的制約を越えた新たな接客・支援のかたちを提供します。対面と遠隔、それぞれの"いいとこ取り"を目指す選択肢として、多くの業界から注目を集めています。
インテックが提供するトータル導入支援
インテックでは、PROTO導入を機器調達から設置、コンテンツの作成から運用保守まで一括でサポートしています。
具体的な導入ステップは以下の通りです。
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1. デモ体験(Prototyping & Innovation Lab豊洲)&アイデア発想
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2. 課題ヒアリング・要件整理
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3. 導入設計・お見積り
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4. コンテンツ制作(AIアバター・多言語対応など)
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5. 設置・ネットワーク構築
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6. 初期操作レクチャー・運用開始
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7. 保守・コンテンツ更新支援

常設展示場「Prototyping & Innovation Lab」で実機体験
「実際に見てみたい」という方は、ぜひ東京・豊洲にある常設展示場「Prototyping & Innovation Lab」へお越しください。Luma、M2の両機を体験いただけます。
ご希望の方は、<弊社お問い合わせフォーム>または営業担当までご連絡ください。
おわりに
PROTOがもたらす体験は、「未来の技術」ではなく、いま現場に導入できるリアルな解決策です。人と人がつながる瞬間に、"距離"や"言語"、"物理的制約"が意味を持たなくなる。それが私たちインテックの目指すSuper Reality(スーパーリアリティ)のかたちです。