既存のオンプレミスEDIシステムでは対応できないインターネットEDI
24時間365日フル稼働を実現するためEDIアウトソーシングサービスを導入
PSTNマイグレーション対応の回線切り替えはスムーズに進行中

JPロジスティクス株式会社様

  • EDI
  • クラウドサービス
  • 製造

JPロジスティクスは、もともと日本運送として兵庫県加古川市で創業し、宅配が普及したころにフットワークエクスプレスという名称でBtoB及びBtoCの業務を行っていました。その後オーストラリアの国際物流企業トールグループ、そして日本郵政グループの一員となり、2023年4月にはJPトールロジスティクス(現JPロジスティクスグループ)から事業継承するとともに、JPロジスティクスという名称に変更されました。主業務は特別積み合わせ貨物運送事業。さまざまな顧客の荷物をまとめて運送するBtoBを主体としています。

この業務を支えてきたEDIは自社開発のシステムでしたが、PSTNマイグレーション、いわゆるEDI2024年問題※1を前にインテックのEDIアウトソーシングサービスへ移行することになりました。今回同社情報システム部 システム開発ユニット アシスタントマネージャーの小寺潤氏と辰田英樹氏に、移行の経緯や効果などについてお話をお伺いしました。

  • ※1 EDI2024年問題
    2024年1月予定のNTT東西によるINSネット(ディジタル通信モード)サービス終了および電話網のIP化に伴い、既存のレガシーEDIが従来通り使用できなくなること。詳細は「NTT 東日本ホームページ」をご参照ください。

課題

24時間365日フル稼働に対応できる。EDIアウトソーシングを必要とする物流業界

JPロジスティクス株式会社
情報システム部
システム開発ユニット
アシスタントマネージャー 小寺潤 氏

── EDIシステムはいつごろから使われているのでしょうか。

小寺: 以前は各拠点とその顧客が独自に回線を引いて個別に対応していたのですが、2006年に神戸のデータセンターにサーバを立ててまとめて運用する形にしました。

── 自社で開発・運用されていたのですか。

小寺: EDI連携するツールやソフトを使い、構築はツールの会社が担当。運用は自社で行い24時間365日フル稼働していました。

── データの受信量や負荷はどのくらいでしょう。

小寺: そんなに大きなデータはなく、1つのお客さまに対して多くて1日200~300件です。

辰田: 印刷する送り状のレコード数がそのくらいで、その結果や運賃の情報を返したりします。毎日夕方に集中しますが、特にキャパがあふれることはなく、それほど負荷はかかっていません。

── 今回のEDIシステムの移行はPSTNマイグレーション対応のためということですね。

小寺: 現状のシステムの維持も考えたのですが、インターネットEDIなどを考えたときに要件が合致しませんでした。ソフトの問題で、バージョンアップしたとして脆弱性が改善されないことがわかり、それを放置するわけにもいきませんし、現状のツールを維持するのが難しいという判断に至りました。

── そこでEDIアウトソーシングサービスを導入することになったと。このサービスを知ったきっかけは?

小寺: INSネット(ディジタル通信モード)サービス終了ということでいくつかセミナーに参加したうちの1つでした。そうしたセミナーを受けた企業からいくつか提案をいただきつつ、比較検討のためインテックにもお声掛けさせていただきました。

── EDIシステムで重要視されたことはなんでしょうか。

小寺: もっとも重要だったのはインフラ周りです。物流業界のシステムとしては24時間365日稼働するということが重要になります。どの企業のEDIアウトソーシングも冗長化してフル稼働のサービスを提供するというのですが、必ず週や月単位でメンテナンスのため何時間もサービスを停止する必要があるといいます。インテックのEDIアウトソーシングサービスにももちろんメンテナンス時間はありますが、検討していた他社に比べて停止時間が圧倒的に短かったのがよかったですね。そこが大切な部分なので。

導入システム

EDIアウトソーシングサービスを導入し 多種多様な業種の顧客に対応

── インテックのEDIアウトソーシングサービスに決定した決め手はその点なのでしょうか。

小寺: ほかに、使える手順の多さがあります。弊社の要件に合うものがセットで作られているのがよかったですね。物流業界は多種多様なお客さまからデータをいただきますが、その手順はお客さま次第で、新しい手順の環境を構築するとコストも期間もかかってしまいますが、EDIアウトソーシングサービスはワンセットで使える手順が構築できるので。

JPロジスティクス株式会社
情報システム部
システム開発ユニット
アシスタントマネージャー 辰田英樹 氏

── 他社のシステムとはそこが違っていたと。

辰田: 他社の場合は、初めに必要なものはどれでしょうという話が来て、それ以外はあとで追加できるけどコストがかかりますという形ですね。ある程度予想して整えていますが、お客さま次第ということもあるので、その手順をある程度保持しておきたい。EDIアウトソーシングサービスはその部分の安心感がありました。

── 移行について何か問題はありましたか?

辰田: 大きな問題はありませんでした。移行プロジェクトについても専任の担当をつけていただきましたし。

小寺: 元々自社で運用していたので先回りしてやっていたこともあり、担当の方も丁寧に対応いただけたので安心していました。想定よりもスムーズにいきましたね。

効果と展望

これまでと変わりない運用ができている 今後はWebEDIや海外とのEDIも

── EDIアウトソーシングサービスを導入して、これまでのシステムとどのように変わりましたか。

小寺: 自社で連携していた部分に新たなツールが加わったので、管理としては1つフローが増えましたが想定していた範囲内でした。

── 導入で実現したかったことは解決しましたか。

小寺: もっともやりたかったのはWebEDIで、今後進めていきたいのですが、それを含めて構築できたことが大きいですね。

── インテックへの要望はありますか。

小寺: 基本的にメールでデータを受けているので、一括で受信して列記するようなソリューションがあるといいですね。

── EDIアウトソーシングサービスを活用した今後の展開などありましたらお聞かせください。

小寺: まずは回線の切り替えの完了ですね。2023年9月以降に対応するお客さまがあるので、すべてを年内に切り替えるのが目標です。その後WebEDIを広げていきたいと思います。

辰田: JPトールロジスティクスと統合し海外とEDI運用している部門もあるので、今後海外とのEDIも対応できればと考えています。

Client Profile JPロジスティクス株式会社様

1938年に創業し、姫路・東京間に日本初となる直通長距離定期路線を運行させた日本運送株式会社を前身とする。1990年にはフットワークエクスプレス株式会社としてダックスフンドのマークをシンボルとして宅配業務を行っていた。2023年4月にJPトールロジスティクス株式会社(現JPロジスティクスグループ株式会社)より事業継承し、現在のJPロジスティクス株式会社に社名変更。日本郵政グループの一員として関東から九州の太平洋側を中心に特別積み合わせ貨物運送事業を行っている。

会社名

JPロジスティクス株式会社

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  • 本事例の情報は、2023年7月現在のものです。
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公開日 2023年10月27日

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