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INTERVIEW

技術、保守、開発の知識と
経験を重ねて、前進し続ける

飯塚 彩乃Ayano Iizuka
  • 生物学専攻|2006年入社
  • 産業事業本部
    製造ソリューション部 エンジニア職

Ayano Iizuka

Career

  • 1年目

    技術部(現:生産技術部)に配属。知識や経験がない中、ソフトウェアエンジニアリングについて書籍をもとにチーム全員で勉強する。これが今の自分のキャリアのベースになる。

  • 7年目

    もっと現場を知りたいという気持ちが強まり、希望を出して異動。いきなりお客さまのところへ常駐となる。保守の業務を先輩の仕事を見て学び、徐々に仕事を覚える。

  • 9年目

    多くの人が関わる億単位の大規模プロジェクトを、保守のリーダーとして、新システムの企画から携わる。ときにはお叱りも受けながら、開発チームと連携して新システムを立ち上げる。

  • 13年目

    RPA(定型作業の自動化)案件に携わる。お客さまから要望を伺い、基本設計書に落とし込み、細かな仕様を確認していく。かつて技術部で得た知識や経験が生きる。

レベルの高い環境で、
ものづくりに携わりたい

日本の高校を卒業後、アメリカの大学に入学し、生物学を専攻していました。卒業後は日本で就活を開始。
もともと興味のあった医療系の企業と、当時勢いのあったIT系の企業を回りました。
そして、内定をいただいた中で、一番自分のフィーリングと合ったのがインテックでした。ものづくりにも興味がありましたし、レベルの高い環境で仕事ができると感じたからです。
実際、入社後も違和感なく働くことができ、今も楽しく仕事ができているので、当時の直感は当たっていたと思いますね。

入社後に配属されたのは技術部(現:生産技術部)で、社内の開発プロセスやツールの標準化を行いました。
さまざまな部所で同じツールを使用することでライセンス費用などのコストを削減することが目的です。
他には、オフショア開発(海外企業などへの委託)、品質に関して数値化を行うメトリクス、システムテストの自動化などですね。
知識や経験がない中、当時の上司に、ソフトウェアエンジニアリングについての分厚い書籍を渡されたのですが、それをもとにチーム全員で勉強しました。これが今の自分のベースになっています。

ただ、技術部で働く中で、ジレンマもありました。現場での実務経験がないために、感覚的にどうしてもわからないことが出てきます。
さまざまなことを繋げてやってきたけれど、自分の中で「納得感」が生まれないのです。
やがて、もっと現場を知りたいという気持ちが強まり、希望を出した結果、入社7年目に産業事業本部に異動しました。

現場で経験を積み、
プロジェクトのリーダーに

産業事業本部に異動後、いきなりお客さまのところへ常駐となりました(笑)。
さまざまな事業を展開する、長いお付き合いがある大手企業です。
私自身には開発の経験もなく、現場も知らない状態でしたので、まずは保守の業務からスタート。
最初は先輩の仕事を見て学び、徐々に仕事を覚えていきました。
そして、約1年後に保守チームのリーダーとなり、お客さまとの窓口を担当しました。

その後、大きな転換期が。お客さまがシステムを移管することになったのです。
多くの人が関わる億単位の大規模プロジェクトでしたので、かなり緊張感がありましたね。
私は保守のリーダーとして、開発チームとともに新システムの企画から携わりました。
現状の要件を整理し、さらにどこをどう良くしていくかについてお客さまのご要望をうかがい、ときにはお叱りも受けながら、開発チームと連携して進めていきました。
計画通りに進まないことも多々ありましたが、旧システムのクロージングを行うと同時に新システムを立ち上げることができたのは、貴重な経験だったと思います。
何より、仕事をご一緒したのは尊敬できる方ばかり。違う領域のことも教えていただけたので、視野も人脈も広がりました。

RPAの仕事で実感した、
「共感する力」の大切さ

現在携わっているのは、RPA(Robotic Process Automation)の案件です。
RPAとは、人が行う作業をプログラムが代行し、業務の効率化を図ること。入力や計算など、パソコンで行うさまざまな作業を自動で進めるプログラムの開発です。
具体的には、お客さまから「こういったことをしたい」という大まかな要望を伺い、それを精査して基本設計書に落とし込み、細かな仕様を確認しています。
同時に、作業プロセスや見積もりのベースを決めるなど、業務の標準化とルール作りも進めています。かつて技術部で得た知識や経験も生かすことができています。

もちろん、技術的に行き詰まるなど、苦労もあって。基幹システムは、お金も時間も労力もかけて、絶対に止まらないシステムをつくるのがミッションですが、ロボット開発は、品質を担保しつつ、最大効率を目指さなくてはなりません。
品質を絶対に落としてはいけないところは押さえつつ、何かあったら止まれる、もう一度実行できるようにするといった、いわば「抜くところ」を見極める必要があります。そこに難しさがあり、これからの課題でもありますね。

私が仕事をする上で大切にしているのは、「共感」です。
普段からアンテナを張り、お客さまがやりたいと思っていることを感じること。そして、既存のやり方では実現できないとき、「どうすれば実現できるか」を考え、新しいやり方を模索する。
もちろん自分だけでは解決しないことも多く、お客さまと相談しながら、試行錯誤して進むわけです。
そのプロセスの中で、常に「お客さまが一番したいことは何か」を感じ取る、そのフィーリングが大切だと思っています。

インテック
らしさとは?

よく言われることですが、真面目なのがインテックであり、そこがお客さまにも評価されていると感じます。
ただし、「求められたことをきちんと行う」のは良いけれど、「求められたこと以外はしない」とならないように心掛けていますね。

学生への
メッセージ

“I am here for you.”
これは、同時多発テロ事件が起こった後、大学のスタッフの方が、私たち外国人の学生を集めておっしゃった言葉です。私は、あなたを支えるためにいます、と。この言葉は今も私の大きな柱になっています。
自分は誰かを助けるためにいるし、他の誰かも自分を助けてくれる。その想いをもっていれば、困難なときも、前例がないことに立ち向かうときも、自分がやるべきことが見えてくるし、打開策も見つかるはずです。

※所属およびインタビュー内容は撮影当時のものです。