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INTERVIEW

システム基盤の
エキスパートとして、
常に提案と挑戦を

北村 基Motoi Kitamura
  • 理工学部原子力工学科卒|2001年入社
  • ネットワーク&アウトソーシング事業本部
    クラウドサービス部 エンジニア職

Motoi Kitamura

Career

  • 1年目

    システム管理を行う部所のSEとして、メインフレームを中心としたサーバーの構築に携わる。技術だけではなく、仕事の進め方も徹底的に叩き込む。

  • 7年目

    医療関係の案件でリーダーに抜擢される。非常に難しい条件だったが、インテックのオールスターチームで取り組み無事成功。世界初のストレージソリューションの事例として表彰を受ける。

  • 8年目

    アカウントマネージャーとしてチームを持つ。お客さまの業務全体を俯瞰し、提案する立場になったことで、日頃から業務を深く理解しておくことが重要になる。

  • 11年目

    プロジェクトマネージャーとして、部門を横断するような大型案件の舵取りを行うようになる。海外の日系企業の案件に自ら志願してプロジェクトに携わり、難しい課題に挑戦する。

  • 15年目

    クラウドサービスのサービスマネージャーに。常に情報を収集し、「お客さまに提供するものは、どうあるべきか」を考え続ける。

技術者のプライドを持ち、
世界初の事例に成功

学生時代、研究でコンピューターを使ったことからIT企業に関心を持ち、独立系のSIerの中で社風に惹かれたインテックに入社。以来、ずっとシステム基盤の仕事をしています。
入社後はシステム管理を行う部所のSEとして、メインフレーム(基幹となる大型汎用コンピューター)を中心としたサーバーの構築に携わりました。当時は個々の企業がメインフレームを持つのではなく、インテックが所有する機器を論理分割し、お客さまごとに提供していく形でした。
複数のお客さま業務が稼働する環境であったので、システムの構成を変更する際は本当に緊張しました。
現在のようにインターネットで調べて当たりをつけるような環境が整っていなかった時代なので、紙のマニュアルを片っ端から調べました。
検証環境で何度もテスト、それでも上手くいかなかった場合に備えて切り戻し計画の策定など、念には念を入れて準備を行いました。
この時期に技術だけではなく、仕事の進め方も徹底的に叩き込んだことで現在の基礎が出来上がったと考えています。苦労しましたが、皆が技術者としてのプライドを持って仕事にあたっていましたね。

特に印象に残っているのは、入社7年目に医療関係の案件でリーダーに抜擢されたこと。
既存の環境から3カ月半で新しい環境へリプレースしたい、しかも、ほぼ無停止で移さねばならないという、技術的にも時間的にも非常に難しい条件でした。
提案するにあたり、「果たして本当にできるのか?」と、インテック社内でも議論があったほどです。
でも、他部所のメンバーや、既に現場を離れていた先輩方も含めた総勢20名ほどのチームを結成して取り組むことに。先輩方は往年のレジェンド(笑)であり、いわば「インテックのオールスターチーム」。

そのチームの一員として仕事ができたのは光栄でしたね。世界初の事例なので、手掛かりは英語版のマニュアルしかない状況でしたが、私も入社以来培ってきたマニュアルを読み込む力を生かし、困難に立ち向かうことができました。
そして、皆の力を注いだ結果、計画通りに移行が成功。世界初のストレージソリューションの事例として表彰も受け、大きな達成感がありました。
プライベートでも結婚という大きな節目を迎える時期であり、予定通り挙式ができて心底ほっとしたのを覚えています(笑)。

「俯瞰」の視点を持ち、
新たな課題に挑む

入社8年目からは、アカウントマネージャーとして、チームを持つようになりました。
大きく変わったのは、お客さまの業務全体を俯瞰して提案する立場になったこと。日頃からお客さまの情報システムはもちろん、業務を深く理解しておくことが重要になりました。
例えば、大手の医療事業のお客さまに対しては、サーバー容量などのリソース状況や業務フローを理解した上で、「現状のサーバー容量では、患者数が増えていくと、このくらいの時期に処理ができなくなる可能性が高い。
それを防ぐために、このタイミングでサーバーを移すか、一部を切り出しませんか」というアドバイスを行いました。日頃からお客さまに密着していたからこそ、お客さま自身が認識されていない課題に気づき、提案できたのだと思います。
また、マネージャーの仕事を通してCIO(最高情報責任者)の方とお近づきになり、事業や業務に対する考え方を知ることができました。
「どのように説得すれば物事が動くのか」を学んだことは、大きな財産になりましたね。

入社11年目からは、プロジェクトマネージャーとして部門を横断するような大型案件の舵取りを行うようになりました。
海外にある日系企業のシステムをクラウドサービスに移す際は、技術面よりも、プロジェクトを推進していく過程が難しかったです。海外は、言葉はもちろん、あらゆる面で日本とは違うので。
でも実は、自ら志願して携わったプロジェクトでした。
「自分でだいたいできる」と思える仕事だけでなく「自分にできるだろうか?」という課題に挑戦したかったんですね。その希望が通り、また一つ貴重な経験が増えました。

クラウドサービスの可能性を拡げ、
DXの実現へ

入社15年目からは、クラウドサービスのサービスマネージャーに。
現時点での成果は、4年で売上を倍にできたこと。常に情報を収集し、「お客さまに提供するものは、どうあるべきか」を考え続けてきた一つの結果だと思います。
もちろん、お客さまに良い提案ができるのは、インテックにその基盤があるからこそ。
企画開発するのは部内の50人の技術者ですが、実際にはネットワーク、セキュリティ、システム運用、そして24時間監視オペレータなど、100名以上の専門部隊に支えられています。
自社のネットワークを持ち、データセンターにも繋がっていて、そこにクラウドサービスを誘致できて、災害対策もできる。そういった体制や環境があるからこそ、運営を含めたトータルな提案ができるわけです。そこにインテックの強みがあると思いますね。

クラウドサービスは、可能性が大きく、「伸び盛り」の領域。引き続き、自社での企画開発を拡大していきます。そして、もう一つの潮流は「DX=デジタルトランスフォーメーション(ITの浸透によって人々の生活を良い方向に変革すること)」。
この分野はスピード感が大事なので、パブリッククラウドも用いながら、お客さまが蓄積しているデータを生かして、エンドユーザーとの接点をどう作り込むかを考えていきます。
具体的には、お客さまの従来型システムはインテックのクラウドサービスでお預かりし、同時に、パブリッククラウドも活用してDXを実現していくといった形。
要は、「お客さまの環境をインテックに繋げていただければ、お客さまの業務に必要なものが全てそろいますよ」ということ。インテックは「ワンストップ」でできるプラットフォームを作り、事業化を目指しています。

今後の目標は?

今後の目標は、プラットフォームをお客さまが使いやすい形に拡張していくこと。既にプランはあるので、実装していく段階ですね。もっと先の目標となると、システム基盤以外の領域で、新規事業に関わりたいですね。
マネジメントを体系的に学ぶとともに、他社さんも含めた「共創」の精神で、新たな事業を創っていきたいと思っています。

インテック
らしさとは?

インテックは、人と人とのつながりを大切にする会社。仕事は個人ではできないし、チームでやるからこそ大きな力になり、それがインテックの強みでもあります。
私自身、成長できたのは先輩方の指導があったからこそ。甘やかすでもなく、放ったらかすでもなく、先輩には「こうあるべき」という背中を見せていただいたと思っています。いまだに当時の上司に相談することもありますよ(笑)。

※所属およびインタビュー内容は撮影当時のものです。