内部統制強化などを目的としてログレビを導入!
コスト削減と業務効率化を同時に実現した大崎電気工業の統合ログ管理とは?

大崎電気工業株式会社様

  • セキュリティ

『エネルギーの計測制御を起点として、アクティブに新技術に挑戦し、新しい価値を創造して社会に貢献する人間性ゆたかな企業をめざす』という企業理念のもと、エネルギーの有効活用に努めている大崎電気工業は、統合ログ管理製品「快速サーチャーLogRevi(ログレビ)」を導入することで、社内に散在するログの集中管理、分析、レポートにかける時間、ストレージ容量など様々な観点でコストダウンを実現しました。
LanScope Cat、i-FILTER、SmartON、Windowsイベントログ、入退出ログ、サイボウズガルーン2などを取り込むことで、ログの集中保管、ヘルプデスク業務などさまざまな場面で活用しています。

導入の背景

内部統制強化と統合ログ管理の実現

情報システムセンター 副課長
吉田 隆昭氏

計測制御機器ベンダーとして「限りある資源を守り快適な社会生活を実現する環境作りに寄与すること」を経営理念に掲げる大崎電気工業。2006年6月にIT資産の把握、業務上必要のないソフトの禁止などアプリケーション制御を目的としてLanScope Catを導入、全端末のログの取得を開始した。金融商品取引法の適用が大詰めに近づいた2008年12月、大崎電気工業は内部統制をより強化するために様々な対策を実施、統合ログ管理製品導入の検討も開始した。発見的統制強化及びログに関する様々なコスト削減の実現が一番の目的であった。
「会社から指示される前から統合ログ管理製品について調査していました。最後に紹介を受けたのが快速サーチャーログレビでした。
これまで見てきた製品はLanScope Catを含む様々なログを取り込めますという特長でしたが、快速サーチャーログレビはLanScope Catに特化しているだけでなく、その他のログも同様に取り込めるということを特長にしており、まさに当社にぴったりだと思いました。」
吉田氏が統合ログ管理製品の導入にあたって考慮したのは導入済のLanScope Catのログを取り込めることはいうまでもないが、最重要視したのはトータルコストであった。最終的な目的は「社内に散在するログの統合管理」であるため、LanScope Catのログだけを対象としたイニシャルコストで比較するのではなく、同社が将来的に管理対象としているログを全て取り込んだ時にライセンスコスト、ランニングコストの総額に着目したのである。「ライセンスの考え方が各社様々でしたので、当社で管理を予定している数十種類のログを全て取り込んだ場合という条件で各社から見積を頂きました。快速サーチャーログレビは基本ライセンスと定義エディタのイニシャルコストだけで、取得するログの数を増やしても追加コストは発生しない体系でした。快速サーチャーログレビ以外の製品は取得するログが増えれば増えるほど追加でライセンスを購入しなければならないという体系で、イニシャルコストの何倍にもなることが判明しました。」同社が快速サーチャーログレビの導入を決定した要因は、統合ログ管理製品であること、LanScope Catにも特化していること、対象ログを追加した際に追加コストが発生しないことの3点であった。

導入後の評価

運用コスト削減、ヘルプデスク業務を効率化

統合ログ管理製品の導入目的の中でも大きなウェイトを占めるLanScope Catのログ活用は、快速サーチャーログレビの導入でどう変わったのだろうか。「やはり探したいログをすぐに見つけることができるようになったということが導入メリットかなと思います。ログ検索にかかる煩雑なオペレーションがなくなったこと、検索時間が大幅に短縮できたという二点が大きいです。」情報システムセンターとしても、過去のログを追跡できないという状態にはしたくないという。何か調べてほしいと他部所から依頼があった場合、導入前は圧縮したログを解凍し、テキストベースで対象ログを検索し、時系列に並べてという途方もない作業が必要だった。しかし現在では、ログを瞬時に検索できる環境を整備したおかげで様々な依頼に対応できるようになった。
「ログが分散していることでシステム毎にログの保存領域を確保する必要があること、横断検索が困難であることという2つの課題を解決しました。快速サーチャーログレビのデータベースに格納してしまえば、全てのログは約半分まで圧縮されますし、ログの種類を意識することなく同一のインターフェイスで瞬時に横断検索できます。ストレージと労務費という無駄な経費を大幅に抑えることができ、コストダウンの実現につながりました。」同社では様々なシステムが存在するが、現在快速サーチャーログレビに取り込んでいるログはLanScopeCatを始め、i-FILTER、SmartON、入退出システム、Windowsイベントログ、Syslog、サイボウズ ガルーン2、サイボウズドットセールス、生産管理システムなど多種多様である。また初期導入時に導入ベンダーが設定したのはLanScope Catだけで、それ以外のログは全て情報システムセンターで設定、取り込みを行った。「LanScope Cat以外のログを取り込む際は定義エディタを使ってログの属性を設定する必要がありますが、設定自体難しくないので社内で全て実施しました。いくつかのログを取り込んでみたらすぐ慣れてしまったため、取り込み作業についてはほとんど苦労していません。」
取り込んだログの中には基幹システムである生産管理システムのログも快速サーチャーログレビで管理しているが、このログが社内ヘルプデスクといった業務において大きな効果を発揮している。これまでは生産管理システム上でエラーが発生した場合、システム管理者は発生したログをテキストベースで全文検索し原因を探すという運用だった。快速サーチャーログレビ導入後はログを取り込み検索条件を自由に設定できるようになったため、ログを検索するストレスから解放された。今後も様々な利用シーンでログを活用していく予定である。

今後の展望

さらに進化し続ける統合ログ管理

「レポート機能を活用していきたいですね。内部監査への対応や平常時と異常時のチェックなど、ログを活用していることの証跡を残していきたいです。あとは、Syslogも現在は一部しか取り込んでいないのですが、VPN環境の入れ替えも予定しているのでこれを機に全てのSyslogをログレビに送ってログを一元管理したいですね。」吉田氏は最初から全てのログを管理してしまうのではなく、スモールスタートでログの有用性を確認してから拡張していくのが統合ログ管理導入の成功への近道だと語る。「最初からいきなり全て統合ログ管理製品に入れてしまいましょうという運用にすると、全てのログが有用かどうか判断しづらくなってしまいますし、大変だと思います。取り込むログの種類を徐々に追加し運用してみて、必要と判断したものは継続的に管理することにしています。また今まで取り込めなかったログも一工夫すれば取り込めそうだというものも実運用の中ででてきていますので、さらにログの活用シーンが増えるのではないかと期待しています。」大崎電気工業の統合ログ管理はまだ始まったばかりであり、これからもさらに常に進化し続けるであろう。

Client Profile 大崎電気工業株式会社様

私たち大崎電気グループは、計測・制御及び情報通信に関する技術と製品の提供を通じて、エネルギーの有効活用に努めてまいりました。その理念は、限りある資源を守り快適な社会生活を実現する環境づくりに寄与することにあります。とりわけ電力会社とはグッドパートナーシップを発揮することにより、日本の産業活動やエネルギー 供給基盤の構築にも貢献してまいりました。
21世紀を迎え時代は大きく変わっています。各種の規制緩和が進み、全く新しい技術が生まれ、情報通信分野では革命的に事態が進展しています。私たちはこの時代の変化をチャレンジと捉え、事業構造の改革・強化に取り組み、企業価値の最大化を図っていきます。
従来の製品群だけでなく次代を担う柱として、光通信技術を応用した情報通信分野やフラットパネル・ディスプレイの生産システム分野に おいても新しい価値を提供し市場を開拓しています。今後も変革するエレクトロニクスの世界にあって一歩先行く技術を確立し、さらなる飛躍を実現します。 技術革新は無限の可能性を秘めています。
快適な社会の実現のため、大崎電気グループとして前向きな創造力をもって夢の実現に向かって邁進いたします。 ここに日頃のご愛顧に厚くお礼を申し上げるとともに、今後ともより一層のご支援を賜りますようお願い致します。

名称大崎電気工業株式会社
本社所在地東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア
創業1916年
資本金46億8,670万円
代表取締役社長松井 義雄
従業員数1,817名(連結)・473名(個別)
主な事業内容計測制御機器事業、FPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置事業、不動産事業
  • 2010年3月末現在
  • 快速サーチャー、ログレビはインテックの登録商標です。また記載されている会社名、商品名、ロゴは各社の登録商標または商標です。
  • 記載されている情報は制作当時(2010年9月)のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性がありますことをご了承ください。

公開日 2010年03月31日

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