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産休も育休も「制度」だけど、
一番助けてくださったのは「人」。
あの人にも、この人にも、
恩返ししなければと思っていたら、
30年以上が経ちました。

鈴木 祥子

男女雇用機会均等法が施行された1986年に新卒でインテックに入社。独立系で規模が大きく様々な仕事ができる可能性を感じ、文系出身で知識もスキルもない状態からエンジニア人生をスタート。入社10年目に第一子、入社16年目に第二子を出産。仕事をしながら働く女性のさきがけ的な存在であり、多くの女性を勇気づけてきた、みんなの頼れるお母さんでもある。

上司の「今は仕方ないよ」
に救われた、ママ一年生。

第一子を出産後、1年2ヵ月後に復帰。保育園に預けて仕事に行く時、子どもが泣くんです。こんなに泣く子ははじめてだと言われるくらい泣かれて困りました。最初の月は頻繁に熱を出したり、まともに勤務できなかったですね。正直、続けられないかもという気持ちにもなりました。そんな時に上司が言ってくれたんです。「今は仕方ないよ」と。みんなに迷惑をかけて肩身が狭くてたまらなかったのですが、その一言に救われて、働き続けることができました。とにかく、今日という日をこなすことで精一杯。当時は時短の制度はなく定時内をどう工夫して効率的に過ごすかがテーマの時代でした。子どもが発熱しないように毎日祈り、仕事が終われば走って保育園へ。保育園で最後になることもしばしば。子どもに対して十分な時間を割けなかったり、夕食や就寝の時刻が遅くなることはずっと悩みの種でした。正直、私のやり方が正解だったかどうかはわかりません。子どもたちも大きくなり、上の娘は社会人一年生になりました。つい先日「ママは社会で認められて働いてきたんだね」と言ってくれたんですね。当時は辛かったかもしれませんが、時がたって、わかってもらえる部分はあるのかなと思います。

出産・子育てを通して、
たくさん成長させてもらいました。

私はもともと天性のリーダーシップを持っているタイプではないので、若い頃はチームをまとめられずよく悩んでいました。会計の知識が乏しい中、会計システムの主担当となってお客さまと仕様の打合せをした時は、お客さまから「何度同じ質問をするんだ」と怒られ、電話を切られてトイレで泣いたこともありました。そういう辛かった経験、大変だった経験が良かったと思えるようになるには時間がかかりましたが、その経験があったことで人間として少し成長したように思います。結婚して子どもを産んだことで仕事にプラスになったこともあります。それまでは、自分がどうしたいのかが優先で、周囲への配慮に欠けるところがあったのですが、子どもを産んだことで、周囲に目がいくようになりました。みんなのモチベーションのことや、上司の役割とは何かを考えるように。そうして40歳の頃、2人目の育休後に初めてプロジェクトマネージャーを任されました。新しいお客さまにパッケージを中心としたシステムを導入するため、10名規模のメンバーをまとめることに。勤務時間中はとにかく集中。移動時間を考える時間にして、帰宅後のちょっとした隙間時間も活用し何とか乗り切り、メンバーにもお客さまにも認めていただきました。機会を与えてくださって、認めてくれる上司がいて、助けてくれる仲間がいて。この恩を返さなければいけないと思い、今でも働いています。

無理にキラキラしなくてもいい。
普通にまっとうに生きること。

昔に比べて、今はいろいろな制度が充実しています。でも、制度があるからといって、それが当然だと甘えない方がいいと思っています。というのは、いくら制度が充実していても、制度と現実の間を埋めてくれるのは、「人」なんです。急な保育園からの呼び出しのとき、代わりに業務をしてくれる人がいる。制度があるから休めて当然、ではなく、お世話になったらその分のお返しとして頑張らなくてはとか、限られた時間の中で成果をあげようとか。そうして鍛えてもらったんだと思います。目標も志もなかった私がリーダーになって、管理職になるなんて、夢にも思っていなかったことです。若い人たちには、仕事は面白いと思ってほしいですね。今の部所は保守案件が中心なので、地味な仕事だと思われがち。でも、地道な仕事の中にもイノベーションを見出すことができるし、チャレンジできることもある。もともと楽しい仕事があるわけではなく、仕事を楽しくするのは自分なんですよね。女性の方には、はじめから身構える必要はないですよと伝えたいです。スタートはふつうに働けばいい。子どもがいるからとか、女性だからとか、構えすぎずに、ふつうに。そのための環境づくりは、私たちが頑張っていきますから、安心して飛び込んできてください。

1986年
新卒入社。女性社員にも男性社員にもまだ制服があった時代。
1989年
4年目、はじめてのリーダーに。
1993年
主任になる。
1995年
31歳の時に第一子となる女児を出産。1年2ヵ月間の育休に入る。
2001年
37歳の時に第二子の男児の出産。1年半の育休に入る。
2006年
SI事業本部の課長に。
2017年
AMサービス部の部長を経験。

帰宅が遅い時は夫、時には子どもが夕食の準備担当。外食やお弁当も利用。最近はみんな帰宅が遅くなり、随分楽になりました。夕食を自分で作れないことが多いので、お弁当は手作りを心掛けています。洗濯は毎日欠かせません。乾燥機つき洗濯機はやっぱり便利です。

生活が仕事100%にならないように、趣味やリフレッシュの時間を大事にしています。趣味はバレエや宝塚などの舞台鑑賞と美術館巡り、小旅行などです。スキーもやります。家族で出かけることが多いですが、子どもたちが大きくなって変わりつつあります。最近は子どもの学校の役員を担当し、ママ友ランチも楽しみにしています。疲れが溜まっている時はひたすら寝ます。家事も手抜き。完璧は目指しません。