事例紹介

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基幹システム刷新で柔軟なMRPと優れた原価管理を実現
JIT生産やEDIで今後も効率化を追求

  • アイナックス稲本株式会社様
  • 商品・サービス:「mcframe」ERP×SCMパッケージ

導入から約30年の間、運用を続けてきたオフコンの販売を中止することがメーカーから発表された。そこで、オフコンをほかの仕組みにリプレイスすることが必要になる。このとき、オフコンの仕組みをそのまま移行すると、必要な機能を自由に開発できるが、コストと時間がかかってしまう。一方、パッケージを導入する場合、パッケージの機能をいかに業務に適応できるかがポイントになる。パッケージの標準機能を生かしつつ、外部システム連携により、基幹システムの刷新を成功に導いた事例を紹介する。

1979年にオフコンを導入しコンピュータ化をスタート

  • 常務執行役員
    品質保証部門長
    情報システム室長
    長田 雅司 氏

稲本製作所では、1979年にオフコンを導入し、総務・経理業務システムを構築したことからコンピュータ化をスタート。1982年には生産管理システムの構築に着手し、まずは設計部品表を標準化し、次に資材所要量計画(MRP)システムを構築した。その後、約30年間、この生産管理システムを更改しながら運用し続けてきた。
しかし2011年に、メーカーがオフコンの販売を2014年9月で中止し、2019年12月に保守サービスを終了することを発表した。そこでオフコンを別の仕組みに移行することが必要であり、2012年4月にシステムの刷新について検討する社内プロジェクトをスタート。2013年4月までの約1年をかけてシステム再構築のありかたについて検討を行った。
「スクラッチでシステムを開発する場合、時間とコストがかかり過ぎるという課題があります。一方、パッケージを導入する場合、パッケージの機能をいかに業務に適応できるかがポイントです。検討の結果、2013年8月にMCFrameの採用を決めました」と語るのは、稲本製作所 常務執行役員 品質保証部門長・情報システム室長の長田雅司氏である。

MRPと原価管理を評価してMCFrameの採用を決定

MCFrameの導入にあたり、2013年10月より要件定義を開始。2014年5月よりシステム設計、基本設計、詳細設計、プログラム開発を経て、2015年1月より各種テストを実施して、2015年10月よりMCFrameの本番稼働を開始した。基幹システム再構築の中核となるパッケージに、MCFrameの採用を決めた理由を、長田氏は次のように語る。
「MCFrameの採用を決めたのは、MRPの柔軟性が我々の生産方式に近かったことが最大の理由です。また、ほかのパッケージよりも原価管理システムが優れていたことも採用を決めた理由の1つです。さらに、SIを担当したインテックの担当者が、MCFrameをよく理解しており、サポートが優秀だったことも決め手でした」(長田氏)。
今回、稲本製作所が導入したのは、MCFrame CS 生産管理・販売管理・原価管理である。MCFrameに、機械の納入履歴やクレーム履歴の管理、設計部品表、作業日報登録などの外部システムと呼ばれる仕組みが連携されている。長田氏は、「オフコンの仕組みをMCFrameに移行するとき、大きなトラブルもなく、スムーズに作業できました」と話す。

MCFrameを1年間利用して 設計思想や機能を高く評価

販売管理では、販売グループ会社であるアイナックスからウェブや電話で部品の発注が入ると、パーツセンターの在庫を確認し、在庫があればアイナックスに部品を配送。もし在庫がなければ、購買や生産を依頼し、入荷次第アイナックスに配送し、買掛データおよび売掛データを経理システムに登録する仕組みになっている。
販売管理の導入効果について長田氏は、「製品に関しては、月に数十台の販売なので、システムで管理する必要はありませんが、パーツセンターの約3万5000点の生産部品と、約1万点のアイナックス向け部品の在庫管理が必要でした。部品の販売を担当している現場のオペレーターは、MCFrameの直感的な操作性を高く評価しています」と話す。
生産管理では、オフコンの設計部品表をMCFrameの構成表に移行する仕組みの開発に工夫が必要だった。また、生産管理のオペレーションに関して、少し作業負荷が増えているものの、出庫日の変更ができるようになったことで融通性が高くなっている。長田氏は、「これは、オフコンではできなかった機能です」と言う。
「オフコンで行っていた納期管理や生産計画と、MCFrameで計算したMRPの結果の整合性を理解するまでに少し時間がかかりましたが、これはどのパッケージを導入しても同じです。本番稼働から約1年を経過して、生産管理の設計思想や機能を理解すればするほど、非常によく考えられたパッケージだと感心しています」(長田氏)。
原価管理では、作業実績システムや経理システムなどの外部データとMCFrameの生産管理データで原価計算を行っている。長田氏は、「MCFrameの生産管理を前提とせず、外部データを取り込んで原価計算ができる高い拡張性、実際原価や原価積上の正確性を高く評価しています。ほかのパッケージでは、この原価管理は実現できませんでした」と話す。

JIT生産とEDI連携を計画ユーザー間の情報交換に期待

今後稲本製作所では、生産リードタイムのさらなる短縮に向けた取り組みを推進していく計画。現状では、1つの生産工程に対して出庫日を決め、その日に必要な部品のすべてをそろえて現場に投入し、完成させていた。今後は、必要な部品を、必要な日に投入し、必要なだけ生産するJIT(ジャストインタイム)生産の実現を目指す。
また、EDI(電子データ交換)を導入し、MCFrameと連携することで、より一層の調達業務の効率化を目指している。長田氏は、「先日、現場の担当者をユーザー会に参加させたのですが、ぜひまた参加したいと話していました。ユーザー同士の情報交換の場は貴重であり、こうしたB-EN-Gの取り組みにも期待しています」と話している。

お客様プロフィール

■企業情報
株式会社 稲本製作所 Inamoto Manufacturing Co.,Ltd.
設立/1952年6月 従業員数/146名 資本金/9,630万円

■事業内容
業務用洗濯機、乾燥機、仕上げ機、繊維加工機、および関連機器の製造・販売

■会社概要
「信頼される明るい会社、信頼される技術、信頼される人物」という企業理念に基づき、「クリーニングの未来形を創造する」というビジョンの実現に向け、業務用クリーニング機器の水洗脱水機、乾燥機、仕上げ機などを製造・販売する業務用洗濯機メーカー。顧客の要望に応じて、特殊用途機の設計、施工などにも幅広く対応することで、大型水洗脱水機および乾燥機などの販売実績で、常に50%以上のシェアを有している。


※2017年7月に株式会社アイナックスと株式会社稲本製作所が合併し、アイナックス稲本株式会社に商号変更されました。
※本事例は2016年9月現在の内容となり、本文中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は変更されている可能性があります。

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